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JointokyoGDLN|

2004年10月08日

日本のODA50周年にあたり、東京でセミナー開催

貧困削減と経済成長に向けて、より一層のパートナーシップが鍵

途上国がもっとも効果的に貧困削減と経済成長を達成していくためには、最大規模の支援国となった日本と、世界最大の融資機関のひとつである世界銀行によるパートナーシップを深化させることが重要な鍵となることが本日、世界銀行、外務省、財務省により共催された公開セミナーにおける討論を通じ、あらためて指摘されました。

セミナーの冒頭、佐藤重和・外務省経済協力局長は、「日本のODAの50年の歩みを振り返りますと、日本と世界銀行との協力関係は大変重要な意義があります。日本としては、これまで築き上げてきた世界銀行のパートナーシップを土台に、援助戦略の構築や援助現場での連携の一層の強化を目指していきたい」と述べました。

1944年、米国ニューハンプシャー州ブレトンウッズで、欧州の戦後復興を支援するために世界銀行の設立が合意されました。日本は1952年に世界銀行に加盟し、東海道新幹線や黒部第4ダムなどの31件のプロジェクトについて借入れを行い、その後の未曾有の経済成長を遂げる基盤を整備しました。日本は1954年10月、日本はコロンボ計画への加盟を決定し、途上国に対し、ドナーとして政府開発援助を開始しました。


著明なパネリストらを前に、福井龍(TDLCパートナーシップ&プログラムマネージャー)による開会の辞。

日本は世界銀行にとって、世銀への拠出金や信託基金などの資金面での貢献、投資家による世銀債の購入を通じた投資、共同研究・調査などの知識共有など、途上国の貧困削減と経済成長を支援していくにあたり、相互に不可欠なパートナーとなったことを、トム・ツイ世界銀行駐日副代表は冒頭講演で指摘しました。

今後の日本と世界銀行の関係のあり方について基調講演を行った篠沢恭助・国際協力銀行(JBIC)総裁は、「経済成長を遂げるたげでなく、貧困層の所得が上がり、生活条件が改善すること、つまり貧困削減に役立つ経済成長(Pro Poor Growth)が必要です。今後はこれまで以上に現地での政策対話、援助の効率化に向けた調和化、インフラ支援におけるハード面とソフト面での協力が求められます。また、日本のODA大綱に『人間の安全保障』が、また重点課題に『平和構築』が追加されたことを踏まえ、復興支援分野でも世界銀行との協力が重要です」と述べました。

パネル討論は荒木光弥・国際開発ジャーナル主幹の司会により、世界銀行・東京開発ラーニングセンター(TDLC)で、ビデオ会議システムにより東京を含む5地点を接続して行われました。

東京から中尾武彦・財務省国際局総務課長が効果的・戦略的な日本のODAの実施に向けて、また田口徹・独立行政法人国際協力機構(JICA)国際協力総合研修所長がミレニアム開発目標の達成にむけたJICAの取り組みについて報告しました。

また、途上国の現地において日本と世界銀行をはじめドナー機関が連携を深めている事例として、ベトナムから唐沢雅幸・国際協力銀行ハノイ首席駐在員がベトナムのPRSPコンサルテーションプロセスでの事例、バングラデシュから堀口松城・バングラデシュ国駐在特命全権大使がいわゆる「バングラデシュ・モデル」と呼ばれる日本大使館、JBIC、JICA等の関係機関による連携体制の構築について報告しました。

最後に北九州から末吉興一・北九州市長が「北九州イニシアティブ」を事例に国際協力における自治体の役割について、名古屋から中西久枝・名古屋大学大学院国際開発研究科長が国際協力における大学の役割についてパネリストとして参加し、それぞれの立場からパートナーシップの事例を紹介しました。

セミナーの閉会にあたって吉村幸雄・世界銀行副総裁兼駐日特別代表は、「日本には、戦後復興から経済成長を遂げた知識・経験や、国際協力を通じて得られた技術などが蓄積されています。アジアやアフリカをはじめとする途上国には、このようなノウハウを必要とする国も多くあります。また日本では、途上国における貧困の現状やグローバルな開発課題に関しての日本と世界銀行のパートナーシップについて、できるだけ多くの皆様に理解をいっそう深めていただきたいと考えています」と述べました。

日本政府は日本の国際協力50周年を記念し、今年9月から11月にかけて国内外で、外務大臣によるタウンホールミーティングや国際協力フェスティバルなどの様々なイベントやセミナーの開催を予定しています。世界銀行でも、今回のセミナーを皮切りに、途上国における開発・貧困削減の取り組みや日本とのパートナーシップについて紹介するビデオ会議セミナーや、世界銀行情報センター(PIC東京)でのイベントなどを企画しています。

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日本政府による記念行事については以下のURLを参照。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sanka
/kouhou/50/kinenjigyo.html

世界銀行による記念行事については以下のURLを参照。

http://www.worldbank.or.jp/top.html

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