2005年10月12日
世界銀行東アジアダイアログ
ウォルフォウィツ総裁、TDLCから世銀4事務所と対話

President Wolfowitz and EAP Vice President Jamil Kassum
来日中のポール・ウォルフォウィツ総裁は10月12日、東アジアの世銀事務所スタッフや来賓の方々と、GDLNを介したビデオ会議で各地の活動や今後の世銀の方向性について対話した。TDLCとマニラ、バンコク、ジャカルタ、ハノイを結んだほか、東アジア大洋州や南アジア地域の世銀事務所など9ヶ所もオブザーバーとして参加した。
ダイアログをコーディネートしたTDLCは、スタジオにウォルフォウィツ総裁をはじめ、アジア生産性機構のN.G.クララトネ広報部長、アジア開発銀行研究所のピーター・マコ―リー所長、ジェトロアジア経済研究所の朽木昭文理事、早稲田大学ファイナンス大学院の川本裕子教授を迎えた。
総裁はまず、近く退任することを明らかにした司会のジャミール・カッサム世銀東アジア大洋州地域副総裁をたたえた。アジアについては依然として貧困問題があるものの、この20年間、人類史上類を見ない勢いで富を創出し、多数を豊かにしてきたと指摘。
「東アジアと世界銀行の関係がとくにすばらしいのは、一方的に知識や支援を行うだけではなく、アジア諸国の成功に学ぶことができるからだ。いずれはこうした成功の体験から得られた教訓を、他国とりわけサハラ砂漠以南のアフリカに伝えたい」と述べた。
アジアの開発においてとくに重要なパートナーであるASEAN事務局のオン・ケンヨン事務局長もマニラからビデオ会議に参加し、貿易とサービス、技術、市民社会との活動について世銀と協力し、専門的知識を得たいという。
オン事務局長 はさらに、「メンバー国の中にはまだ情報技術やインターネットに対する戸惑いがある。世銀、とりわけこのようなビデオ会議を可能にするGDLNは、幅広く活動に利用したい。このサービスはとても有益だ」と語った。
世銀事務所など4ヶ所に集まったスタッフらは、様々な問題について総裁に質問した。地域主導の開発について問われたウォルフォウィツ総裁は、「市民社会や民間部門を強化するうえで重要な試みで、資金利用の透明性や説明責任を高めることにつながる」と期待を述べた。こうした試みはコストの節減につながらない場合も多いが、コストばかりでなく、事業の成果も十分に考慮して取り組むべきだと語った。
総裁は中所得国と世銀の関係の重要性にも触れ、こうした国々に残る貧困層に経済成長の成果が及ぶよう、世銀の専門知識を役立てるべきだ、と語った。
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