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JointokyoGDLN|

2004年07月27日

上海に新しい遠隔ラーニングセンターが開所しました

中華人民共和国と世界銀行は、上海国家会計学院(SNAI)とのパートナーシップのもと、新しい遠隔ラーニングセンターを上海に開所しました。中国国内ではこのセンターが7番目の遠隔ラーニングセンターとなり、さらに現在7ヵ所の建設が計画中されています。また、東アジア・大洋州地域では17ヵ所のセンターが、世界全体では70ヵ所以上のセンターが稼動しています。

グローバル・ディベロップメント・ラーニング・ネットワーク(GDLN)は、世界のさまざまな国が、国境を越えて開発に関する知識や各国の経験を学習また共有する活動を支援するため、最先端の情報・コミュニケーション技術と遠隔教育の手法を使って、開発援助に関わる方々の能力を高め、途上国開発の効果を向上させようとするイニシアチブです。

中国国内の大部分のセンターは、西部の貧しい省に位置しており、コミュニケーション技術を用いて、知見・情報の普及や遠隔教育を推進し、地域の開発や貧困削減の推進を目指しています。中国が急成長を遂げ世界への影響力を高めている今日、このようなイニシアチブは特に重要です。

上海国家会計学院(SNAI)は財務省との提携研究機関であり、中国政府の支援により運営されています。主に、公認会計士(CPA)や最高財務責任者(CFO)を対象にした会計・経営・ファイナンスに関する研修を実施しています。SNAIでは、財務省支援による最先端のオンライン学習プロジェクトを運営しており、年間2万人の会計士やファイナンスの専門家が遠隔教育を受けています。また、SNAIはウェブサイト(www.esnai.net) を通じてe-ラーニングのプログラムの提供やサポートを行っており、2004年6月以降、10万人以上のアクセスを突破しました。

SNAI内に新しくオープンした上海遠隔ラーニングセンターは、中国国内全ての遠隔教育センター間との衛星通信による双方向リアルタイム通信と多拠点接続ビデオ会議システムで接続可能です。さらに、国内31の省をカバーするChina Unicomによる、CICPA遠隔教育ネットワークとも接続可能となっています。

今回の上海遠隔ラーニングセンターの開所式は、菅一民氏(上海国家会計学院副院長)及び、ジェフ・ガトマン氏(世界銀行東アジア・大洋州地域戦略オペレーション担当ディレクター)により執り行われ、ガトマン氏は、SNAIを地域の、そして、GDLNの一員として大いに歓迎する、と以下のように述べました。

「今日、効果的な開発のためには、継続的、そしてタイムリーな適切な情報、知見・知識の交換・共有が不可欠であり、地域の遠隔ラーニング・ネットワークは遠隔研修や我々が直面している難しい問題解決への糸口を探す実用的な手段として大変有効であると考えています。中国政府は最先端の情報通信技術を用い、このような問題解決に取り組んでおり、また、SNAIとのパートナーシップによる遠隔教育の充実により、我々は更なる成果を期待しています。」

それを受けて、菅一民氏は、「SNAIは、さらに多くの専門家の教育、そして、国内や東アジア・大洋州地域全体のパートナーシップを通じて、よりインタラクティブな教育プログラムの開発、運営を行っていきたい。」と述べました。

開所式と合わせて、7月27日から29日の間、第8回GDLN東アジア・大洋州地域会議が上海で行われました。この会議は、年に一度地域内の管理責任者達が一同に集まるもので、プロジェクトを振り返り、今後の方向性について議論しました。

今回の会議の議題は以下の通りです。

  • 中国国内のネットワーク拡大の披露、ドナーのプロジェクトに関する貢献の再認識、東アジア大洋州地域担当者への中国国内ラーニング・ネットワーク(CDDLN)の紹介

  • 地域ネットワークのビジネスプランに関する課題の理解、および振返り

  • 遠隔ラーニングセンタービジネスに関するケーススタディ考察(オーストラリア、パプアニューギニア、ベトナム)、及び次のグループへの教訓と提言の検討

  • 東アジア・大洋州地域ネットワーク全体における効率的なビジネスモデル実現にむけてのディスカッション

  • 地域内ネットワークの様々なコミッティ(マーケティング、技術、品質)に関するレポート

主な成果としては、過去8ヶ月間での地域ネットワークの発展が挙げられます。東アジア・大洋州地域では、6月1日に東京開発ラーニングセンターがジェームス・D・ウォルフェンソン世界銀行総裁により開所されました。また、2004年末までには、インドネシア国内で新たな遠隔ラーニングセンターが4ヵ所、ベトナムのホー・チ・ミン市、カンボジアに各1ヵ所開所される予定です。

上海で開催された貧困削減に関する国際会議と、会議に先立つ9ヶ月間のグローバル・ラーニングプロセスにおいて、世界中の遠隔ラーニングセンターを接続し様々な専門家が知見を述べ、意見交換を実施しました。

また、遠隔ラーニングセンターは、世界銀行の調査・研究物の出版披露の場としても活用されており、最近出版された、「東アジア地域におけるグローバル生産ネットワーク」に関する本の出版披露時にも活用されました。今後は、世銀内の遠隔研修プログラムやプロジェクト進捗管理にも活用される予定です。

今回、70人以上の東アジア・大洋州地域担当者をはじめとする人々が一同に上海に会したことは、将来の世界銀行が推進する中国内知的ネットワーク共有事業推進への大きな一歩となるでしょう。

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