2007年03月15日
明日のリーダーたちに聞く:24時間ビデオ会議で汚職防止を論議
一橋大学学生ら、TDLCより意見交換・提言に参加
一橋大学政策大学院のアジア公共政策プログラム(APPP)の学生たちが2007年3月15日、24時間にわたるグローバルなビデオ会議「明日のリーダーたちに聞く:汚職防止とガバナンス改善のためのパートナーとして」に、TDLCより参加した。世界銀行研究所の企画で、2時間のセッションを12回連続して開催することで地球を一周、ビジネスや公共政策を学ぶ世界の学生に同テーマで提言を行ってもらうのが狙い。
また、このビデオ会議は同時期にベルギー政府、OECD及び世界銀行の主催でベルギー・エグモント宮で開かれた高官レベルの会議「汚職に立ち向かう:官民パートナーシップの新たなフロンティア」と平行して行われ、学生たちの意見も総括して報告された。
一橋大学の学生たちは、キャンベラのオーストラリア国立大学(ANU)、米フィラデルフィアのウォートン・スクールとともにセッション7に参加した。それぞれ政府、シビルソサイエティ、民間企業の立場から汚職防止策について発表を行ったうえ実行可能な提言をまとめた。
プレゼンテーションの中で、ウォートンは汚職の実態を明らかにするうえで国家や企業の利益に関わらない独立したメディアの重要性を強調。ANU’は政府が政治的マイナスを受けずに汚職を認知するメカニズムが必要だ、と指摘した。一方、一橋は民間企業では汚職のコストは比較的小さいとの認識が一般的で、組織的行動を促すには全体として高コストであることを理解してもらわねばならない、と述べた。一橋のメンバーにはアジアからの留学生が多く、それぞれの出身国の経験も事例として紹介し、活発な議論を招いた。
参加3校は以下の提言をセッション7の総括とし、ブリュッセルの会議に提出した。
1. 違反企業を名指しにし、経済的なインセンティブをつけることで汚職の抑止を図る。 2. 「小さな汚職」を通報することができる「グローバル・ホットライン」をつくる。 3. 産業及びステークホルダーが業界全体として対策を講じよう促す。
24時間ビデオ会議の12セッションでは合わせて130件を超える提言が寄せられ、このうち主要なものがブリュッセル会議の指導者たちに送られた。
会議の模様及び24時間ビデオ会議の各セッションの提言など、詳細は会議のホームページ(英文) http://www.improvinggovernance.be/en/をご覧ください。
