2004年10月22日
日本ODA50周年記念
2004年は日本の国際協力50周年です。日本政府は国内外で2004年9月から11月にさまざまなイベントを開催しています。10月14日には国際協力シンポジウムが開催され、緒方貞子国際協力機構(JICA)理事長が出席しました。
世界銀行からは、吉村幸雄世界銀行副総裁兼駐日特別代表が代表として参加し、ジェームスD.ウォルフェンソン世界銀行総裁のビデオによる挨拶で開会しました。
日本は2000億ドルを上回る開発援助と人道支援を過去20年間途上国に対して実施してきました。日本は、初期は世界銀行から融資を受けていたが、後には世界最大のODA支援国として世界銀行・国際開発協会に貢献してきました。
日本は1952年に世界銀行に加盟し、31の案件に対して融資を受けました。それらには黒部第四ダムなどが含まれ、1950、60年代の高度成長期の基礎となりました。1954年10月に日本はコロンボ・プランに参加し、ODAを途上国に援助するようになりました。
日本はアジアへの援助国のなかではトップドナーであり、アジアの人々の経済発展に寄与してきました。ODAと貿易投資を関連付けることで、日本の多大な援助は東アジアの驚異的な成長と発展をもたらしました。多大な援助により、ラテンアメリカや中東やアフリカの貧困までもが改善しました。

10月8日開催のイベントでの、篠沢国際協力銀行(JBIC)総裁
日本は世界最大の援助国のひとつであり、国際援助コミュニティのリーダーでもあるため、国際開発のコンセンサスを実施していく上で大きな役割を担っています。さらに、日本は、東アジアの経済成長・アフリカにおける貧困削減・人道支援・環境保護・教育・ヘルスケア・難民支援・結核やHIVの撲滅などの多岐にわたる分野に貢献し、技術的専門知識や知識開発や人材育成や復興支援を提供しています。
吉村副総裁は「世界銀行と日本は長い間、協力して、先進国と途上国の経済格差というグローバルな課題に立ち向かってきました。しかも、両者の協力体制は計り知れない発展をもたらしました。」と指摘しました。
日本政府は50周年記念として、日本国民に対して国際協力について理解してもらう機会を設けました。外務省が中心となり、援助の有効性と成功事例についてのメディアキャンペーンが実施されています。
日本政府の招待で、世界銀行の日本人職員がいくつかの企画を東京とワシントンで実施しました。東京では、世界銀行情報センターや東京開発ラーニングセンターでのセミナー・ワークショップ・GDLNセッションが行われました。
10月8日、世界銀行東京事務所において外務省と財務省協賛で「日本と世界銀行のパートナーシップ」が開催されました。
10月14日、JICA主催シンポジウム「日本のODA政策の転換期」が開催されました。ウォルフェンソン総裁は開会の辞で日本の長期間の協力に感謝の意を表しました。
11月4日、ウッドロー・ウィルソン・センターのアジアプログラムと世界銀行共催でパネルディスカッション「日本の海外援助の50年とその評価」が開催されました。
11月15日、ジャミル・カッスーム世界銀行東アジア担当副総裁が東京事務所で開かれた東アジア大洋州における日本のODAについてのワークショップに参加しました。
その他、日本・世界銀行共同大学院奨学金プログラムを記念して、日本の開発援助についてのイベントが慶應義塾大学(東京)とハーバード大学ケネディスクール(米国)によって実施されました。

10月8日の国際協力フェスティバル(東京)の参加者
セミナーでは、大久保良夫世界銀行専務理事が、「日本と世界銀行との関係は日本の経済成長にはじまり、現在では日本が援助国として貢献するようになりました。両者は協力し、深刻なグローバルな問題に取り組んでいます。」と、50年間の日本の貢献について述べました。
10月8日のセミナーでの閉会の辞で、吉村幸雄副総裁は以下のように指摘しました。「日本には、戦争復興からの経済成長と国際協力についての技術と経験とノウハウがあります。ここ日本で、われわれは、途上国にはまだ貧困が存在していることと日本と世界銀行がともにグローバルな開発問題に立ち向かっていることを、少しでも多くの人々に知ってもらう必要があります。」
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