2005年07月22日
国際ビデオ会議「アジアの福祉と教育におけるインクルージョン」
通信制の星槎大学が東京、マニラなど8ヶ所を結び開催

障害者が施設ではなく、地域社会の中で生活するための取り組みについて話し合う国際ビデオ会議「アジアの福祉と教育におけるインクルージョン」が7月7日、星槎大学によって開かれました。東京の会場となったTDLCとフィリピン、星槎大学の国内学習センター6ヶ所をGDLNを通じて結び、教育、福祉関係者ら約200人が参加しました。
この日の会議ではTDLCにて、星槎大学の山口薫学長、フィリピン精神遅滞福祉連盟のテレシタ・インシオン会長、中国国立教育科学研究所の陳雲英・心理特殊教育部長、インド精神遅滞福祉連盟のプラミラ・バラスンダラム会長が報告し、インクルージョン教育の理念を実現するための各国の具体的な活動について意見交換しました。
山口学長は、日本の公立小、中学校で特別支援教育が進められているものの、専門的な知識を持つ「特別支援コーディネーター」の育成が不十分だ、と指摘。インシオン会長はインクルージョン教育のためフィリピン政府が行った法改正について説明し、政府とNGO、地域、親など関係者の連携の重要性を説きました。
陳部長は、中国国内の障害のある子供の就学率などを紹介し、インクルージョン教育の質向上にはカリキュラム改革が必要、と主張。バラスンダラム会長は、インドの知的障害者の教育の歴史を紹介し、貧困や財政難、障害者に対する社会的な理解の不足がインクルージョン教育を阻んでいる、と述べました。
星槎大学は教育、環境、国際関係の分野で「誰でも、いつでも、どこでも学べる」通信制の大学として2004年に開学し、学習障害のある学生も数多く学んでいます。ビデオ会議は講義や学内の行事に取り入れており、国際的な情報交換の場としても利用できると、今回の会議を企画しました。
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