2006年05月31日
特別セッション:「世界開発金融2006」
アジアと結び、世銀の報告書執筆者らと議論
世界銀行が毎年発表している報告書「世界開発金融(GDF)2006」について議論するビデオ会議が2006年5月31日、TDLCで開かれ、インドネシア、ベトナム、モンゴル及びタイの参加者らが、報告書の主席執筆者で、開発経済のリード・エコノミスト、マンスール・ダイラミ氏と世銀のグローバル・トレンド・チームのマネジャー、ハンス・ティマー氏のプレゼンテーションをもとに意見を交換した。
今年のGDFは東京で開かれていた世界銀行「開発経済に関する年次会合 (ABCDE)」で発表され、ビデオ会議は他のアジア諸国のエコノミスト、ジャーナリスト、政府関係者などにも直接その内容を紹介する機会になれば、と企画された。
ダイラミ氏はパワーポイントを使ったプレゼンテーションで、報告書の概要について説明。今年の報告書によれば、途上国に対する民間資本純移動が、民営化や吸収・合併、対外債務の借り換えとともに、アジアおよびラテンアメリカの現地通貨建て債権市場に対する投資家の強い関心を受け、2005年は過去最高の4910億ドルに達した、としている。とくに、記録的な銀行貸付や債権発行などの資本フローの増大は、昨年の途上国世界の経済成長率6.4%と呼応する。
世界経済の見通しについては、ティマー氏が、石油価格の高騰にもかかわらず途上国経済の成長は高いレベルを維持する、と しながらも、成長を支える外的な環境は弱くなりつつあり、途上国の方がこうした変化に弱い、と注意を促した。
質疑応答では、東京及びアジア各地から順番に質問を受け、南-南における資金フロー、世界的な成長と不均衡、「ホットマネー」をめぐる政府政策、中国の影響などについてダイラミ、ティマー両氏が回答した。
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