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2006年06月27日

「水資源管理の課題と展望:中東・北アフリカとアジアの事例」

世界銀行のパブリックセミナー、GDLNで東京、カイロ、北京結び開催

世界銀行のパブリックセミナー「水資源管理の課題と展望:中東・北アフリカとアジアの事例」が2006年6月27日、世界銀行と日本水フォーラムの主催で開かれた。GDLNを介したビデオ会議で東京と北京、カイロを結び、エジプトのマームド・アブ・ザイド公共事業・水資源大臣をはじめ、海外からのコメントも交えて各地の状況について情報交換した。TDLCには政府、大使館、援助機関、NGO関係者ら約60人が出席し、質疑応答に参加した。

セミナーは2部構成で行われ、前半は日本水フォーラム事務局長の竹村公太郎氏の司会のもと、世界銀行中東・北アフリカ地域上級水資源専門官の上田悟氏が「流域圏の統合水資源管理:インド、ブラジル、中国、フランス比較研究」と題して発表。各国の事例を取り上げ、流域レベルでの管理を成功させるための条件として、流域全体に関わる政策、計画、戦略の策定などの包括的アプローチ、法的裏づけを伴う明確な制度的取り決め、水資源の料金化などが必要だ、と述べた。

続いて、世銀北京事務所灌漑上級技術官のリピン・ジャン氏が北京から参加し、中国で取り組んでいる新たな統合管理のアプローチについて説明した。竹村事務局長は、一つの事例として日本の河川法の変遷過程について報告した。

後半は東京大学の中山幹康教授の司会で中東・北アフリカ地域に焦点をあて、この地域の成長と開発における水資源の役割について、世銀中東・北アフリカ地域の水環境セクター担当マネジャーのヴィジェ・ジャガナン氏が報告した。ジャガナン氏は、現在世銀が作成しているこの地域の水資源に関する報告書をもとに、日本が近代化の過程で、経済の要請に合わせて水資源管理をうまく調節できたように、中東・北アフリカでも同じような形で移行することができないか、答えを探っている、と述べた。

これに対し、エジプトのアブ・ザイド大臣がカイロより参加、「報告書は水資源に関する困難を乗り越える機会を与えてくれる。水の文化的・宗教的価値、社会的・政治的側面、また環境問題との関連などについても詳しい分析を加えれば、さらに問題が明快になるだろう」とコメントし、水資源に関して、食料安全保障やエネルギーとの関係、海外依存が高いことにともなう危険性、南-南協力のメリットなどをとくに重視すべき問題として強調した。

竹村局長は「流域はエコロジーや文化も含め非常に多様だが、それぞれを比較することによって、水資源の統合管理のヒントを得ることができた」と、結んだ。

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日本水フォーラム

セミナー参加者のプレゼンテーションのビデオはこちらでご覧になれます。

竹村公太郎氏 (日本語)

上田悟氏 (日本語)

中山幹康氏 (日本語)

リピン・ジャン氏 (英語)

ヴィジェ・ジャガナン氏 (英語)

マームド・アブ・ザイド大臣 (英語)

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