2009年11月25日
「はんぶんはんぶん/ Pakondal アーティストとカンボジアのこどもたちとの出会い」最終日
プログラム「Orphan Meets Artist」の第二弾イベント財団法人東京都歴史文化財団 トーキョーワンダーサイトと東京開発ラーニングセンター共催によるアクテイビテイ 2、「はんぶん はんぶん/Pakondal アーティストとカンボジアのこどもたちとの出会い」東京最終ワークショップが11月22日、トーキョーワンダーサイト青山で行われました。
セッションは、参加者の皆さまにカンボジアのこどもたちを取り巻く現状について知ってもらおうと、先ず最初に特定非営利活動法人 子供地球基金 代表・鳥居晴美氏が講演。

カンボジアの情勢から世界の情勢まで語る子供地球基金 鳥居氏
- 東京開発ラーニングセンター
鳥居氏は、1988年に息子のために東京で幼稚園を作ったことをきっかけに子供地球基金を設立。10年ほど前に初めてカンボジアを訪れて以来、貧困がゆえにもたらされる政情不安、エイズ、地雷、教育問題などの様々な状況を目の当たりにしてきました。人口は日本の十分の一というカンボジアでは、国民の大半が一日200円以下で生活しており金銭的余裕がなく、多くのこどもは働きに出されるため、教育を受ける機会がないと説明しました。
子供地球基金は、このように教育のインフラが整備されないカンボジアの貧困地区に2002年、衣食住面でこどもたちを支援する「キッズ・アース・ホーム」というこどもの家を設立しています。
「絵を描くことは、こどもたちのセルフカウンセリングにつながります」と話す鳥居氏。 「ここで絵を描くことによって現実を受け止め、受け入れ、次第に心の傷を解消していっています」
子供地球基金は、このようにしてこどもたちが完成させた絵を商品として販売し、お金を生むことによって、こどもらが「支援される立場」だけでなく、自らが他のこどもをサポートしています。自立心を促すことが、基金の目指すところです。
後半セッションでは参加者の皆さまとともに、11月15日のワークショップで撮影し抜かれた映像の製本作業に入りました。

16名の子どもたちのパラパラ・マンガ帳を作ります。一部160ページの大作です。
- 東京開発ラーニングセンター

参加者に紙切りの指導をする永岡氏。 - 東京開発ラーニングセンター
ワークショップでこどもたちを指導したアーティストの松本力氏は、製本化にあたって、撮影順ではなく、こどもたち全員が楽しめるように「パラパラ」とフリップブックをめくった時に自分の作品を見つけ出す喜びを考え工夫した順序で構成しました。表紙には16人のこどもそれぞれの絵のプリントアウトをつけました。

すべてのパラパラ・マンガ帳に子どもたちの落ちはないか、松本氏が管理。
- 東京開発ラーニングセンター
東京ワークショップ参加者もそれぞれが1人か2人のこどもの作品製本を担当し、最終ページに自分のメッセージや絵を添え、今回撮影した集合写真を一緒に綴じてフリップブック(パラパラマンガ帳)として完成させました。

カンボジアの子どもたちへ贈るパラパラ・マンガに、ワークショップ参加者が
仕上げとして絵を描いた。 - 東京開発ラーニングセンター
アーティストと参加者の皆さまの手によって完成した16冊のフリップブック。作品に込められた温かい気持ちと一緒に近日中、カンボジアの子供たちに郵送し、プレゼントする予定です。

6時間ほどかけ、やっと最終段階。一部一部に魂を込めてサインをします。
- 東京開発ラーニングセンター

16名分のパラパラ・マンガ帳がそろいました。これらがカンボジアへ送られます。
- 東京開発ラーニングセンター
今回の参加者の皆さまの声を一部、ここでご紹介します。
「こどもたち、かわいいですね。カンボジアは遠いけど、身近に感じました」(ワークショップ参加者)
「芸術を勉強していたこともあり、国際協力にも興味があるので、それがどのようにアートと繋がる可能性があるのか見てみたかった」
(ワークショップ参加者)
「このような機会がもっと増えて、世間でも当たり前に思ってもらえるような環境になればいい。とても良い試み、ぜひ続けていってください」
(ワークショップ参加者)
「こどもたちにとって、このワークショップに参加したことは、彼らの心にずっと残ると思います。アートワークショップの思い出を将来持ち続けられるということは素敵なこと。こどもたちは、完成品を受け取る時、どのような反応を示すでしょうね。」
(永岡大輔、画家)
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