2009年07月24日
「ウガンダのエイズ孤児、アーティストに出会う」 シンポジウム開催
「ウガンダのエイズ孤児、アーティストに出会う」シンポジウム報告
六本木の国立新美術館で7月11日(土)、現代美術家・宮島達男氏、放送作家・小山薫堂氏などを招き、シンポジウム「ウガンダのエイズ孤児、アーティストに出会う」が開催されました。
シンポジウム前半では、プログラム「ウガンダのエイズ孤児、アーティストに出会う」の開始から今年1月に行われたウガンダ・ワークショップまでの内容を宮島氏とTDLC・石田俊輔が説明し、ご協力いただいた方々のコメントがご紹介されました。
ウガンダでエイズ孤児のケアにあたっているASHINAGA ウガンダの佐藤康弘氏は、現地からテレビ会議システムを通じて参加し、子供たちが大いにワークショップを楽しんだと強調。「彼らには大きな一日だったようです。次はいつやるんだと聞かれました」。
ワークショップのデザインづくりに参加した、東北芸術工科大学、京都造形芸術大学の代表5名の学生がプログラム参加動機などについて話しました。今回採用されたワークショップ案を提出した、東北芸術工科大学の近藤さんは、「はじめはプログラムに否定的だった。でもやっても、やらなくても、そんなことは言えるから、とにかくやってみようと思った」。京都造形大学の富田さんは、「(最初は)ウガンダのことなど考えずに、著名な宮島さんのワークショップに参加できる機会だと思い参加した。そのワークショップを、自分たちが考えることになるとは。」と思いもよらない展開に戸惑いながらも真摯に取り組んだ様子を語りました。
シンポジウム後半は、世界の諸問題解決に向けた、アートやデザインの役割を考えるパネル討論となり、映画『おくりびと』の脚本家でも知られている小山薫堂氏、エコロジー推進活動で知られる「サステナ」代表 マエキタミヤコ氏、世界銀行東京事務所広報担当官 大森功一がパネリストとして参加しました。小山・マエキタ両氏はそれぞれの仕事を例に挙げ、物事のデザインにより生み出してきた成果を紹介しました。
ウガンダ・ワークショップで使用されたシート素材やその上で人のシルエットを縁取る手法の応用について意見や具体的な提案が飛び交い、「シートと絵の具をキットとして販売し、かばん会社と提携して描かれたシートをかばんに作り上げてもらえばいい」と小山氏は短い時間の中で具体的な例を示しました。
会場の外では、ウガンダと日本の子供たちが制作したシルエットの作品が展示されました。訪れた約250名の観客は、偶然差し込んだ窓からの光に照らし出された作品に目を奪われていました。
